裏表紙雑記

だらだら喋るよもやま話。

ハードモードな読書感想文の書き方

どうも裏表紙です。

 

全然時期ではない話題ですが、よく学生時代は皆さんも読書感想文を書かされたのではありませんか?

 

今では読書感想文の書き方がわかる学習漫画もありますし、フォーマットに当てはめるだけといった至れり尽くせりのものもあります。

 

今回はあえてそういったものに頼らず、時間がある程度かかって面倒なやり方で読書感想文を書くやり方の一例をご紹介。

 

特に意味はありませんし、多分読書感想文を書くよりエッセイの書き方でも学んだ方が役に立ちますが、遊びとしてお付き合いください。(この雑記もエッセイを学んだほうがいいのは承知しています。今回はいつもに増して雑記です)

 

まず題材を全文一読します。当然ですね、全てここから始まります。そこら辺にある書評を読み始めるという邪道中の邪道はここでは封印します。

 

次にあらすじを書きます。え、急に書き始めたとお思いですか。読書に慣れている方なら上辺を拾って簡単なあらすじを書くのは造作もないかと存じます。分量としては文庫の裏に書かれたあらすじくらいの分量を心がけましょう。後に修正を入れるので気負わず適当に裏紙にでも書いてください。

 

そろそろ感想文の内容を決める大事なネタ集めに入ります。文章に全て段落番号を振りましょう。番号の数だけ紙を用意してください。コピー用紙で構いません。コピー用紙にも番号を降ります。もう薄々わかりましたね?段落ごとに感想をそれぞれ20捻り出してください。コメントするところをチェックして一文で書きましょう。ひ、ひえー!ハードモードですよ!もっといければ書けるだけです。

ただしここで重要な禁止ワードがあります。

『よかった』

この万能ワードは使ってはいけません。

感想文は情動の動きや意見をいかに巧みに言い換えながら緻密に表現することで、原稿用紙が埋まらない事態の発生を防ぐことができます。比喩表現や類語がどれだけ肚落ちしているかモロバレする恐ろしい作文でもあるわけです。

もう書けない!となったら今まで書き散らしたものを見直してかぶっている内容を線で消してください。……結構減ったでしょ?減った分をまた頑張って絞り出します。何回か繰り返し、自分が書いた内容を見直してください。自分がどんな風に考えたか見えてきます。見えない時は絞り出した量が足りません。見えるまで書いてください。見えてしまえばこっちのものです。初めに書いたあらすじを沸騰した頭で修正し、最初にくっつけて本文のコメントをまとめます。最後に内容のまとめを書き足せば感想文は終了です。

 

ちょっと横道にそれますが、

沢山本を読めば書けると誤魔化されているのは実はこれです。読書量に比例するのはあくまで言葉のシチュエーション例です。つまり、ファンタジーを多く読むとファンタジー用例が蓄積されるわけです。怪傑ゾロリを全巻読んでも怪傑ゾロリ用例しか蓄積しないのです!恐ろしい!

もちろん登場人物の年齢や会話の内容に左右されるのでピンポイントな用例しか蓄積されないわけではありませんが、何度読んでも面白いが発生する多くのベストセラー小説は登場人物それぞれの年齢はバラバラです。キャラ立ちが強く、大人や老人、主人公にとってのメンターがいます。そして彼らは主人公に言葉を授けると同時に読者にも新たな言葉を授けてくれます。こうして多彩なシチュエーション例を蓄積することで言葉の用例をイメージとして無意識の中で形成していきます。

この方法はとても有効なのですが、人の読書量はそれぞれです。インプット量に差が出るのです。よくわからないのに学術書読んだり辞典が好きとか言い出す変態はそんなにいません。これが言語は時間数と言われる由縁です。

そこでですね、手っ取り早く無意識に言葉を蓄積するにはですね、故事成語と諺を学ぶとおいしいのです。四字熟語もいいですね、一度で二度美味しいの代表みたいなもんです。

これらは表現として使われることが多く、日本昔ばなしのように共通認識として確立されているものであり、ベースに物語があるものが多いのです。

言葉あつめだとか語彙力だとかの問題集をすぐさせたがる方も多いですが、順番が違うのでは……ますます国語嫌いになるぞ。言葉の意味というのは辞書でさえ表現が異なるというのに…外国語と同じ単語勉強に走ってどうするんですか。母国語特有の言葉のイメージや共通認識が捉えやすいというアドバンテージ使いましょうよ。

 

ちょっと宗教の話ですけど、法話とかがこういうの鍛えるのに向いてるんですよ。説法を聞いて現実においてはこのように捉えることでこのように考えることができる、みたいな簡単な話し合いをするトレーニングを積むんです。聖書の解釈とかでよくやるやつです。でも宗教系はデリケートなので、故事成語の解釈をすすめます。やる気がある方は四書五経の解釈(新釈漢文大系が最高)をやってみてください。難しいですけど、やった後の変化に驚くと思います。

 

えー、横道に逸れたままですが、これにて書きたかったことは終了です。ハードモード読書感想文、機会があれば是非やってみてください。